ビジネスクラスで行く 大人の世界一周 とSFC修行

子育て終えた49歳。体力・気力・知力に自信がないけど、世界一周に出ます

イタリア人と大げんか!私は泣き寝入りはしない!前編

恐怖の夜がやってきた

 

兆候はありました。

フィレンツェ2日目の午後、観光の合間に部屋で休んでいたら電気が急に消えたんです。

慌ててBooking.com経由で家主さんに「電気がつかない!」とメールをし、建物1階の入り口近くにあるブレーカーを見に行きました。ナポリのアパートでもブレーカーが落ちた経験があるので。

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建物全体のブレーカーがここに納まってます

赤い点滅がある機械が私たちの部屋のブレーカー。スイッチはこの機械だけでなく、右上にもあります。フィレンツェ初日に、キャロラインにブレーカーの場所を説明されました。

部屋にあった棒を使ってスイッチを上に押し上げ、部屋に戻ってみると電気がつきました。

メールを見たキャロラインが様子を見に来て、ブレーカーを丁寧に調べました。「本当に大丈夫?」と何度も確認して帰りました。

どうも、以前から電気系統のトラブルがあったようです。そもそも電灯とWi-Fi以外電気を使っていなかった時にブレーカーが落ちるのは、ちょっとおかしいですよね。 

 

そしてフィレンツェ3日目、また午後に部屋で休憩してると、大きな音が外から聞こえてきました。見にいくと、ヒョウが降ってきてました。かなり大くて驚きました。9月6日のまだまだ暑い日です。異常気象?


Firenze Hail

部屋の窓から撮影した動画をのせてみました(゚∀゚)

これがトドメを刺したのではないでしょうか。

この日の夕方、観光して部屋に帰ったら、電気が一切つかなくなっていました。

 

キャロラインとサラ

今度は建物1階のブレーカーをいじっても電気が戻りません。

また家主さんにメールすると、今度はサラという若い女性がきました。

サラはキャロラインより物腰が柔らかく優しい感じの人でした(キャロラインはオラオラ系)。

サラが、部屋の入り口やキッチンにある小さなブレーカーを操作すると電気がつきました。ブレーカーは大きいのが建物の入り口に、小さいのが部屋に2つあるようです。

電気がついて、サラも私たち親子もホッとし、サラは笑顔で帰りました。この時17〜18時くらい。

その後、私たちはカーザリンガに食事に行き、フィレンツェ最後の夜を名残惜しく過ごしました。フィレンツェの町、よかったです。息子もフィレンツェが一番よかったそうです。なのに…

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アルノ川とヴェッキオ橋

気持ちよく部屋に帰ったら、電気がまたつきませんでした…!

夜の9時頃です。完全に停電してます。

 

 お隣さんがいた!

今度は「Emergency ! (緊急事態) 」とメールをしました。夜で真っ暗なので私も必死です。

部屋の中は真っ暗で何も見えないので、ドアを開けて階段の明かりでメールを打ってました。すると、物置だと思っていたドアから人が出て来ました!ビックリ!

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玄関のドアを開けてさらにもう一つ次のドアを開けると、私たちの部屋になります

手前左のドアは、物入れかと思ってました。この左のドアを開けると私たちと同じような部屋が続いていて、若いカップルが宿泊していました。顔を合わせてびっくり!

彼らも電気がつかず困っていて家主さんに連絡をとってるとのこと。ブレーカーを操作したら直るよ、みたいな返信がくるらしいですが全然復旧しないので途方に暮れてるよう。

私のメールの返信も「ブレーカーが全部上がってるかチェックした?」くらいしか返ってきません。夜だから見に来てくれないのかな?

仕方ないので、お隣さんと協力して自分たちで復旧させることにしました。

 

1階のブレーカーを上げに行っては、また4階に戻って電気がどうなってるかチェック、の繰り返し。一瞬電気がついても、すぐに消えてしまう。

 同じことばっかりやってるので、私たち親子も隣のカップルも半分諦めて、自分たちの用事を始めました。私たちは明日フィレンツェを発つので荷物もまとめないといけないし、シャワーも浴びないといけないし。スマホの懐中電灯を頼りに水のシャワーを浴びました…(>人<;)その合間にブレーカーを見に行ったり家主さんにメールをしたり。

 

建物玄関のブレーカーのスイッチがどうしても上がらない。

というか上げてもすぐにバチン!と落ちてしまう。お隣カップルの女性が「これを使ってみて」とテープを息子に渡すのでテープでスイッチを押さえてみることに。

テープじゃ無理でしょう〜?と思ったけど彼女が私たちに託すので、仕方なく息子と1階に降りました。

テープを貼るのは棒ではできないので、「お母さん、ハイッ!」と息子は膝を曲げて体をかがめ、首を前に差し出します。

ええ〜っ、やめて〜Σ(゚д゚lll)

私が息子に肩車され、私が手を伸ばしてテープ貼りにトライすることに…(なぜ?)

 

そのとき夜の11時。パジャマで、頭はタオルでぐるぐる巻き(ドライヤーも使えないので乾かせない)、もちろん化粧もしてない恐ろしい状態の私。息子に肩車されてヨロヨロしながらテープでブレーカーのスイッチをとめようとしてる。

建物の入り口には誰もいないと思ってましたが、隣のカップルの男性が来てました。肩車してワタワタしている親子を、なんとも言えない顔で見てた…(´;Д;`)

 

ワタシは、フィレンツェで、ナニをシテルノダロウ

続く…