イタリアでトラブル!こんなとき、どうする?
恐怖の夜がやってきた
兆候はありました。
フィレンツェ2日目の午後、観光の合間に部屋で休んでいたら電気が急に消えました。
慌ててBooking.com経由で家主さんに「電気がつかない!」とメールをし、建物1階の入り口近くにあるブレーカーを見に行きました。ナポリのアパートでもブレーカーが落ちた経験があるので。
赤い点滅がある機械が私たちの部屋のブレーカー。スイッチはこの機械だけでなく、右上にもあります。フィレンツェ初日に、キャロラインにブレーカーの場所を説明されました。
部屋にあった棒を使ってスイッチを上に押し上げ、部屋に戻ってみると電気がつきました。
メールを見たキャロラインが様子を見に来て、ブレーカーを丁寧に調べました。「本当に大丈夫?」と何度も確認して帰りました。
どうも、以前から電気系統のトラブルがあったようです。そもそも電灯とWi-Fi以外電気を使っていなかった時にブレーカーが落ちるのは、ちょっとおかしいですよね。
そしてフィレンツェ3日目、また午後に部屋で休憩してると、大きな音が外から聞こえてきました。見にいくと、ヒョウが降ってきてました。かなり大くて驚きました。9月6日のまだまだ暑い日です。異常気象?
部屋の窓から撮影した動画をのせてみました(゚∀゚)
これがトドメを刺したのではないでしょうか。
この日の夕方、観光して部屋に帰ったら、電気が一切つかなくなっていました。
キャロラインとサラ
今度は建物1階のブレーカーをいじっても電気が戻りません。
また家主さんにメールすると、今度はサラという若い女性がきました。
サラはキャロラインより物腰が柔らかく優しい感じの人でした(キャロラインはオラオラ系)。
サラが、部屋の入り口やキッチンにある小さなブレーカーを操作すると電気がつきました。ブレーカーは大きいのが建物の入り口に、小さいのが部屋に2つあるようです。
電気がついて、サラも私たち親子もホッとし、サラは笑顔で帰りました。この時17〜18時くらい。
その後、私たちはカーザリンガに食事に行き、フィレンツェ最後の夜を名残惜しく過ごしました。フィレンツェの町、よかったです。息子もフィレンツェが一番よかったそうです。なのに… 気持ちよく部屋に帰ったら、電気がまたつきませんでした…!
夜の9時頃です。完全に停電してます。
お隣さんがいた
今度は「Emergency ! (緊急事態) 」とメールをしました。夜で真っ暗なので私も必死です。
部屋の中は真っ暗で何も見えないので、ドアを開けて階段の明かりでメールを打ってました。すると、物置だと思っていたドアから人が出て来ました!ビックリ! 手前左のドアは、物入れかと思ってました。この左のドアを開けると私たちと同じような部屋が続いていて、若いカップルが宿泊していました。顔を合わせてびっくり!
彼らも電気がつかず困っていて家主さんに連絡をとってるとのこと。ブレーカーを操作したら直るよ、みたいな返信がくるらしいですが全然復旧しないので途方に暮れてるよう。
私のメールの返信も「ブレーカーが全部上がってるかチェックした?」くらいしか返ってきません。夜だから見に来てくれないのかな?
仕方ないので、お隣さんと協力して自分たちで復旧させることにしました。
1階のブレーカーを上げに行っては、また4階に戻って電気がどうなってるかチェック、の繰り返し。一瞬電気がついても、すぐに消えてしまう。
同じことばっかりやってるので、私たち親子も隣のカップルも半分諦めて、自分たちの用事を始めました。私たちは明日フィレンツェを発つので荷物もまとめないといけないし、シャワーも浴びないといけないし。スマホの懐中電灯を頼りに水のシャワーを浴びました…(>人<;)その合間にブレーカーを見に行ったり家主さんにメールをしたり。
建物玄関のブレーカーのスイッチがどうしても上がらない。
というか上げてもすぐにバチン!と落ちてしまう。お隣カップルの女性が「これを使ってみて」とテープを息子に渡すのでテープでスイッチを押さえてみることに。
テープじゃ無理でしょう〜?と思ったけど彼女が私たちに託すので、仕方なく息子と1階に降りました。
テープを貼るのは棒ではできないので、「お母さん、ハイッ!」と息子は膝を曲げて体をかがめ、首を前に差し出します。
ええ〜っ、やめて〜Σ(゚д゚lll)
私が息子に肩車され、私が手を伸ばしてテープ貼りにトライすることに…(なぜ?)
そのとき夜の11時。パジャマで、頭はタオルでぐるぐる巻き(ドライヤーも使えないので乾かせない)、もちろん化粧もしてない恐ろしい状態の私。息子に肩車されてヨロヨロしながらテープでブレーカーのスイッチをとめようとしてる。
建物の入り口には誰もいないと思ってましたが、隣のカップルの男性が来てました。肩車してワタワタしている親子を、なんとも言えない顔で見てた…(´;Д;`)
ワタシは、フィレンツェで、ナニをシテルノダロウ
イタリア人との戦いが始まる!
朝が来ました。
電気の復旧のために一晩中努力しましたが、ダメでした。
スマホ、Wi-Fiルーター、カメラのバッテリーの充電ができてない。洗濯もできなかった。衣類はローテーション組んで順番に洗う計画立ててたのに…(´;ω;`)
電気がないと部屋についてるWi-Fiも使えないし、冷蔵庫もクーラーもダメだし、シャワーは水だし、とにかくフィレンツェ最終日は散々な滞在となりました。
正直ひどい…。
前払いで全額支払ってますが、昨夜の宿泊料は一部でも返金してもらいたいです。
電気が一晩中つかなくて、HELPのメールもずっと送ってたのに助けにきてくれなかった。少なくとも説明や謝罪がほしい。
家主と話をしなければ!
朝から「We need to talk 話し合いが必要」と何度もメールを送りました。でも返ってくるのは「電気のことは気にしないで。今日、修理を頼んでるから」のような的外れな内容しか返ってきません。
「チェックアウトまでにここに来てほしい」と伝えてるのに「10時に掃除の人が行くから」と、全く話し合う気はなさそう。
らちがあかないので「昨夜の様子を動画で撮影してます。ちゃんと話し合いに応じないならSNSにアップします」と送ったら「昨夜、人を派遣して修理して電気は復旧しました。同じフラットの宿泊者は大丈夫と言ってますよ」という嘘のメールを送って来ました。
この嘘メールに私は本当に腹が立ちました。
電気一晩中つかなかったし、隣の人も同じだったし!
この人たち、私が今日チェックアウトの日だからフィレツェから出て行くのを待ってる。謝罪する気ない。
このままチェックアウトしてフィレンツェを出てしまったらダメだ。
昨晩あれだけHELP!のメールを送ったのに、説明や謝罪もなく嘘もつくなんて、ちょっとひどすぎる。あとでBooking.comに苦情を言うなどで済ませてはいけない。ここで、責任者にちゃんと文句を言わなければ!
チェックアウトは10時。それまでに鍵をダイニングテーブルの上に置いて部屋を出る約束です。でも私は返金してくれるまで鍵を返さないことにしました。
私たちは12:17発のitaloイタロを予約していてローマに向かいます。デッドラインは12時。それまでに決着をつける!
完結編に続く…