ピラミッド観光。エジプト人と大げんか の巻
ピラミッド観光は罠が多い
ピラミッドのそばに立つホテルなので、歩いて観光できます。
ホテルのすぐそばに、ピラミッドのチケット売り場があり、そこからピラミッドの敷地に入場します。
ホテル近くのスフィンクス側の入口は小さいので、敷地に入るチケットだけをを扱ってます。1人160エジプト・ポンド。(1エジプトポンドは、7円くらい)
メインとなるクフ王側入口のチケット売り場なら、ピラミッドの内部入場券とのコンボチケット(お得です)を買えるのですが…。仕方ありません。
敷地に入って、まず見えるのはスフィンクス。
わあ〜♬と、息子と写真を撮っていると、エジプト人の少年が、息子のスマホを突然奪って「撮影したげるよ」と、勝手に写真を撮ろうとしました。
これって撮影詐欺?
「撮影してあげたからチップちょうだい」っていうやつ?
息子は少年からスマホを奪い返して逃げたので、問題ありませんでしたが、次の観光客もまた、スマホ奪われてました。
ラクダのおじさんを甘く見てはいけない
スフィンクスを見た後クフ王のピラミッドを目指して道を進んで行きますが、とにかくいろんなおじさんが声をかけてきます。
一番多いのが「ラクダに乗らないか?」です。
乗る気がないので、私はひたすら無視しました。丁寧に断ってると逆にしつこくされるし、本当にすれ違うたびに声をかけられるのできりがないんです。
ところが、息子は愚かでした。
若くて経験の浅い息子は「英語の勉強になるから」と言って、声をかけてくるおじさん達にいちいち対応してました。
そのうち息子も面倒臭くなったのか、「No , thank you」から「 Later , later(あとでね)」と言うように変化しました。「そういうと、乗る気がないってわかるやん?」と息子。
ところが1人のおじさんが、息子の「Later 」を逆手にとって、ひたすら私たちのあとをついてきました。
ラクダに乗ってどこまでもついてくるので、怖くて怖くて…
カツカツカツ、というラクダの歩く音が、私たちをゾーッとさせました。
カフラー王のピラミッドの内部見学チケットを買い、ピラミッドの中に入ってしまったら、もうおじさんもついてこれません。
やれやれ、と息子も私もホッとしました。
ピラミッドの中を30分以上は観光したでしょうか。
ピラミッドを出た息子は青ざめました。
ラクダのおじさんは、外で私たちをずーっと待っていたのです。
「もう乗るしかないよ…」
諦める息子。
確かに「あとでね」と、気を持たせた息子が悪いけど、いくら請求されるかわからないラクダに、乗せるのはイヤです。
「これを渡して、きっぱり断ってきなさい」
私は気を持たせたお詫びのつもりで、小額のエジプト・ポンドを息子に持たせておじさんのそばへ行かせました。
自分の行動の後始末は自分で取らせるつもりで、私はその場は息子に任せ、後ろを向いてその場を離れようとしました。
が、ふと振り返ってみると、
え? どゆこと?
息子がラクダの上にノッテルヨ?
しかも帽子が謎のターバンになってるし、
息子のスマホは、おじさんの手の中に…!!
どういうこと〜!!
怒った私は息子とおじさんに向かって行きました!
私「断れって言ったじゃん!なんで乗ってんの!?」
息子「無理やり乗せられたんだよ〜すごい力で歯向かえなかった(泣きそう)」
私「おじさん降ろして!乗らないって言ったら乗らない!!」
(ラクダに乗ってしまうと、自分では降りられない)
おじさん「あとで、って言ったんだから乗ってもらうよ」
私「それは悪かったからお金を少し渡したじゃない!降ろしてったら降ろして!!」
おじさん「なんでだよ。ラクダで観光しなよ。なんでだめなんだよ〜」
らちが明かないので、「ホテルに今すぐ帰らないといけないの!!時間がないの!!降ろして!!降ろして!!」と、叫んでました。
しつこい私に、おじさんはしぶしぶ息子を降ろしました。
ラクダは数歩進んだだけですが、おじさんは「ラクダ観光したから、金をくれ」と言います。
さらに、息子はターバンをかぶせられて、息子がかぶっていた帽子をおじさんがかぶっていたのですが、「ノー、ノー、サービス、サービス」と言って、息子の帽子を返そうとしません。
わあ、もうどうしたらいいねん!
って感じですが、帽子は息子がおじさんから奪い取り、ふたりでとにかく逃げました。
おじさんは、わあわあ叫んで怒ってました。
息子は色々反省してました。
日本の常識が外国では通用しないことを学んでくれたら、とは思いますが…
疲れた…エジプト、疲れる…
ちなみに息子が巻いていたターバンは、おじさんが首に巻いてたもので、汗でビショビショ(>人<;)
慣れたもので、首から外すと一瞬で、クルクルっと息子の頭に巻きつけたそうです。
ラクダのおじさん、強敵でした…。