親子で行くヒマラヤトレッキング Day2 ゴレパニからタダパニ へ
日本、中国、ネパール、3カ国のパーティ
タダパニ に向けて9:30にホテルを出発しました。6人で雪の中を歩いて行きます。
一番手前2人は、別のトレッカーさん。その前が息子、さらにその前がウーさん。
他のみんなは、ずっと先を歩いてます。
それにしても雪が美しい…
1時間歩いて、10:30頃に最初の休憩所に到着です。
この休憩所にはトイレはありません。飲食物の販売をしていて水筒にお湯を入れてもらえるので、ウーさんは入れてもらってました。
山では1ℓ単位でお湯や水を販売してるので1ℓサイズの保温タイプの水筒を持って行くのがいい、との情報を何かで見たけど、私はとりあえず家にあるものを持って行きました。ウーさんは、タイガー魔法瓶のステンレスボトルの立派な水筒を持参してました(私に日本製だよ、と見せてくれました)。1.5ℓくらいの立派な水筒です。
私が持って行ったのはポカリスウェットの容器。だって軽いから。一応1ℓサイズ。
もう1本は750mlの保温タイプ。私たちはお湯を水をそれぞれ1ℓずつ買って、少し温かいくらいの温度にして水筒に入れました。
15分ほど休んで出発。再び雪道を6人で歩いて行きます。
こんな感じでずっと雪がありますが、靴下を巻いた靴はいい感じです(╹◡╹)
登りもありますが、下り道も多いので助かります。登りでなければ私も歩けます。
馬が2頭、道にいました。私たちは刺激しないよう、そ〜っと通り過ぎましたが追いかけて来ました。
逃げろ、逃げろ!
馬が興奮するのでカメラは向けたらダメだそうです。ウーさんのポーターさんに怒られました。
40分ほど歩いてDeoraliデオラリという村?へ到着。ここでまた少し休憩です。
「何か飲むか?マサラティとか」とナビィさんが聞くけど、トイレが心配で頼めない。
マサラティ飲みたいけど我慢して、朝ホテルで水筒に入れてもらったお湯を飲みます。
ここにはトイレがありました。
ここのトイレはこんな感じ。すっかり慣れました(・ω・)ノ
この休憩所にはアンナプルナの大きな地図がありました。ウーさんがナビィさんに色々質問するので、ポールを使って説明してます。
ここでも15分ほど休憩して出発しました。11:45です。ランチ休憩はまだかな〜
「ワンチーム」!
ここから難所が続きました。みんな腰を落として慎重に階段をおります。油断すると滑って骨折の危険があります。私には、登り道よりも雪道の方が楽でした。前2人の男性は別グループのトレッカー。
ここでウーさんがズデーン!と滑りました。本当に危ない。
私たちだけでなく、たくさんのトレッカーがこの辺りでなかなか進めず困ってました。重い荷物を背負ったポーターさんたちも難儀してました。雪が凍ってしまって滑りやすいんです。
ウーさんのポーターさんはずっと木の枝をポール代わりにしてましたが、この難所でポキン!と枝が折れてしまいました。ポーターさんも滑って転んだりしました。荷物が重いので大変だと思います…(;´д`)
すると近くにいたトレッカーが「これを使って」とポールを差し出しました。
ポーターさんは何も言わずポールを借りて進み出しました。貸したトレッカーも何も言わず進みます。
ポールを貸してくれたトレッカーさんはサングラスかけてシュッとしていて、山のプロみたいな感じでした。ちなみにナビィさんは、ゴレパニ出発時から息子のポールを1本借りてます(1本あれば大丈夫だから借して、と言われた)。
雪道はポール2本あった方がいいかも…とにかく1本は絶対必要。
ポールの貸し借りだけでなく、たくさんのトレッカーがお互い助け合ってました。誰もが滑らないよう転ばないように支え合わないと進めないので、前後の人で手を差し出しあって進みます。
人種とか関係なしです。みんなこの雪の難所を越えようと、20人ほどのトレッカーたちが一致団結しています。えっ、これってワンチームっていうやつ?(ちがう?)
30分ほどかけて難所の階段を下り、下についた時はみんなホッとしました。
ウーさんのポーターさんには私のポールを1本貸すことにして、山のプロ?のトレッカーさんに借りていたポールを返します。山のプロは「ずっと使ってていいですよ」と言ってくれますが、このトレッカーさんの進むスピードはきっとすごく早い。私たちに合わせてゆっくり付いてきてくれてましたが。
実際スイ〜と先に行って、姿が全然見えなくなりました。いい人でした。
ナビィさんの話ではデオアリから1時間くらいでバンタンティというところに着くはずですが、雪のせいでずいぶん時間がかかってしまいました。
11:45にデオアリを出発してバンタンティBanthantiに到着したのは13:20。ようやく昼食です。
お店はガラガラですが、私たち以外のトレッカーも少し来てました。
食事だけでなく宿泊もできるようです。
メニュー
お腹がペコペコだったのでモモ(500ルピー)、ダルバード(600ルピー)、ミックスフライドヌードル(500ルピー)などを注文しました。相変わらず何を食べても美味しいです。
ミルクティー(100ルピー)も頼みました。本当に美味しかったあ!!
食事をしながらウーさんカップルと色々おしゃべりします。
ウーさんは、上海でサッカーチームのチームドクターをしてるそうです。奥様は英語を話せないのでウーさんが通訳をしてくれます。奥様(フアンさん)は、とても可愛らしくてお茶目。ウーさんをポカポカたたく仕草がカワイイ(*´꒳`*)
山と息子と私
13:55にバンタンティを出発して一路タダパニ へ。
下りもありますが、けっこうな登りがあります。
私は本当に、登りが無理で…はぁーーーっつ、はあーーっつと長く長く息を吐きながら足を動かすけど、少し登ると座り込んでしまう…
見かねた息子が私のリュックを持ち、私の手を引いて上へ引っ張ります。
「ありがとう…」
タダパニ まであと30分くらいの登り道。情けないけど本当に登れなくて、息子に助けてもらいました。息子は私のリュックを自分の前にかけ、私の片手を掴んでグイグイ最後まで引き上げてくれました。
息子は幼い頃とても難しい子供でした。
育てやすかった娘とは大違いで、息子の子育ては毎日へとへとになってました。
大人の言うことを全然聞いてくれないので、毎日親子で大げんか。子育てに自信がなくて色んな育児書を読み漁りました。その中で
「親子で山登りをしている家庭は必ず仲がいい」
と言う一文が目に止まりました。これだ!と思い、さっそく息子と山登りを始めました。
そのとき息子は小学2年生。
娘は中学生になっていて部活動が忙しいし、夫は山登りに興味がないので、もっぱら息子と私の2人で山に登りに行きました。娘も部活が休みの時には来てくれて3人で登ったり、夫も来てくれた時があって、家族全員で登ったことは2回はあったかな。
高さは900メートル~ 1000メートルほどの山ですが(2つの山を交互に登っていた)、鎖場がたくさんあってアトラクションのようで面白かったです。息子は山が気に入り、小学生の間ずっと登りに行きました。
登山を始めたとき息子はまだ小さいし体力もなかったので、私が手を引いて登りました。
息子と私の山登りは、息子が中学生になって部活動で土日も忙しくなってから行けなくなってました。ネパールでの久しぶりの親子登山は、立場が逆になりました。息子が成長していた…(/ _ ; )
タダパニ へ近づくと、雪が積もってない場所もあります。
それにしても、牛とか馬とか普通に山道を歩いてる(けっこう見慣れてきます…)
休憩中。息子はずっと私のリュックを持ってくれてました。
15:20タダパニ へ到着。思い出すのも辛いタダパニ の夜が来ます…