ビジネスクラスで行く 大人の世界一周 とSFC修行

子育て終えた49歳。体力・気力・知力に自信がないけど、世界一周に出ます

親子で行くヒマラヤトレッキング Day2 プーンヒル

久しぶりに、人に対して感動した

熟睡して元気になった私は、「登れるかも」とやる気になりました(╹◡╹)

息子とトレッキングの準備をして、ナビィさんと約束した5:30に食堂に行きました。そこにはもう、ウーさんカップルが来ていました。

ウーさんは私たちの格好を見て「ヘッドライトは?」と聞いてきました。ウーさんカップルは2人ともヘッドライトをバシッと頭につけてます。

そう。プーンヒルの早朝トレッキングにはヘッドライトが必要。

という情報をいろいろ目にしてましたが、私たちは「なくてもなんとかなるかな」と思って用意しなかった。でも実際に行って分かりましたが、雪が積もってたらヘッドライトがないと登れません!

スマホの懐中電灯で登った人もいますが、雪が積もってる時期は両手でポールをついて必死に登らないと危ないので、懐中電灯を手で持つことができません。

確かにポーターさんたちは懐中電灯を片手に持って登ってましたが、普通の人は難しいです。日の出前の暗闇の中プーンヒルに登るなら、ちゃんと用意しないとダメでした(帰りは明るくなってるので、必要なのは登りの時だけですが)。

持ってこなかった愚かな私たちに、ウーさんは「じゃあ、これ使う?僕たちは2つあるから1つ貸すよ」とヘッドライトを外そうとします。

びっくりしました。

たまたま同じ宿に泊まっただけで、ほとんど会話もしてないのに…

もちろん、とんでもない!と断りましたがウーさんは「僕らはひとつあればいいから」と、貸してくれようとします。なんという人…中国の人ってこんなに親切なの?

それは絶対ダメだよ、と断固として断りましたが、とにかく親切さに驚きました。

ちなみに後でナビィさんに「ヘッドライトは?」と聞かれて「ない」と答えると舌打ちされました。うう…

そのナビィさんですが、集合時間の5:30になっても食堂に来ません。

ウーさんたちのポーターさんがやって来て、ウーさんたち一行は今にも出発しようとしてましたが、私はウーさんのポーターさんに頼んでナビィさんの様子を見に行ってもらいました。

しばらくしてナビィさんが目をこすりながらやって来ました。

昨夜私たちに「5時半だぞ、忘れるな」と繰り返し言ってたのに、ナビィ〜!!

ナビィさんが揃ったところで、私たち親子とウーさんカップル、それぞれのポーターさんの6人でプーンヒルに登ることになりました。

プーンヒルに登る時、ウーさんカップルは私と息子を挟むように歩いてくれて(1番前にウーさんの奥様(フアンさん)、次に私、そして息子、最後にウーさん)、ライトの光が私たちにも見えるようにしてくれました。

ウーさんたちの優しさに感動しました…久しぶりに、人に、感動しました。

プーンヒルへの早朝トレッキング

標高2,874メートルのゴレパニから3,210メートルのプーンヒルまで、ひたすら階段を登ります。苦しい…つらい…

雪が積もってるので、気をつけないと滑ります。実際みんな何度か滑りながら登り続けました。

階段がなくなった場所があったので「もしかして着いた!?」と期待したら、プーンヒルの入場料を払うところでした。1人100ルピー(100円)支払います。

入場料を払ったので、もうすぐ着くのかな、と思いましたが全然です!まだ半分くらい(>人<;)

ヘロヘロになりながら1時間登り続けて、プーンヒルに着きました。

アンアプルナがそびえ立ってます。絶景!

日の出は予定通り06:57。でも6:40くらいには明るくなってきてます。

ナビィさん、完全防寒。顔もカバーしてますね。

帽子かぶってる人は多かったけど、私たちが持ってきたのは日よけ用の帽子(。・ω・。)

写真の奥にあるのは売店です。飲み物など販売してます。

明るくなってくるとアンアプルナはこんな感じに。美しい…

真ん中の一番高い山がアンナプルナサウス(7,219メートル)。その左がアンナプルナⅠ (8,091メートル)

奥に見える山は、ダウラギリです。アンナプルナから北側に見えます。

これが見たかった…!

ダウラギリをバックに息子とナビィさんの2ショット

山まんがヒストリー

山の漫画が好きです。

石塚真一さんの「岳」、谷口ジローさんの「神々の山嶺」など感動した山マンガはいろいろあります。一番読み返したのは塀内夏子さんの「イカロスの山」。

単行本に8,000メートル級の山の紹介がなされていて、自然に山の名前を覚えました。

日本には8,000メートル級の山がないので、いつか見にいけたらな…と憧れてました。

見ることができて、ここまで来れて、本当によかった。

プーンヒル帰り道

「そろそろ行くか」という感じでナビィさんに促され、7:20下山開始。

帰りは40分ほどで着きましたが、雪がなければ20分くらいで下りれると思います。

雪のため、かなりゆっくり下りて行きました。滑ります、かなり!

木の棒をポール代わりにするウーさんのポーターさん

雪、こんな感じです。私たちはフツーの靴で行きました。

下りる途中からでも、こんなに美しい山が見えます。登るときは真っ暗だったので、何も見えませんでした。

タダパニ への準備 靴下戦法を初めて知りました

ホテルの戻ったらすぐに朝食です。

ネパールでは食事が出てくるまで時間がかかるので、前日のうちにメニューを決めて時間も予約しておきます。

朝食はフライドライスベジタブル500ルピー(500円)とベジタブルスープ300ルピー(300円)を2人分、そしてマサラティを2杯です。

プーンヒルに登ってけっこう疲れたのでお昼ぐらいまでゆっくり休ませてほしい…と思いましたが、ナビィさんが「早く出ないとだめだ!」と怒ります。雪があるので早く出発する!ときつく言うのでシブシブ準備しました。

流れで?プーンヒルに登った6人で一緒にタダパニ まで行くことになりました。

私は自分の体力に自信がなくてためらいましたが(迷惑をかけそう…)、ウーさんが明るく「一緒に行こう」と言ってくれるので不安ながら同行させてもらうことにしました。

私がレセプションで会計をしてると、息子が「これどういう意味?」と、私にスマホを見せてきます。ウーさんのスマホです。

< 古い靴下を持っていますか?>

ウーさんが中国語を日本語に翻訳して息子に見せてきたらしい。

??だったのですが、私と息子の靴は滑りやすいので、靴の上から靴下を履かせていくといい、と言ってるようです。そのために不要な靴下があれば、それを使うといいので息子にそれを伝えたかったようです。

そもそも靴の上から履けそうな靴下がないので「持ってない」と言うと、ウーさんは、自分がいらない靴下を部屋に戻って取りに行ってくれました。もう1足分は買うことになりました。

ホテルの女主人が靴下屋さんを呼ぶと、すぐに大きなビニール袋を持った女性がホテルに来て袋からたくさんの靴下を取り出しました。

「どれがいい?」

どれを買えばいいのかわからないので悩んでいると、女主人が

「マネーイズントインポータント!ライフイズインポータント!」と私にはっぱをかけます?

とりあえず丈夫そうなのを選ぶと250ルピー(250円)でした。山の上にしてはリーズナブルな感じが…

買った靴下を、息子はホーキンスの靴の上から履きます

雪の上に出ると、確かに滑りにくい。この靴下戦法、結構山で見かけました。軽アイゼンを付けてる人もいましたが靴下の人も多かった。ちなみにウーさんはプーンヒルに登る時から靴下戦法でしたが、私はそれが靴下だと気づかなかった!

左はウーさんにもらった靴下を履いた私、右が息子

靴下戦法でゴレパニからタダパニ へ、6人で向かいます(・ω・)ノ