親子で行くヒマラヤナトレッキング Day1 夜
ゴレパニの宿 HOTEL SNOWLAND
ナビィさんに連れてこられて最初は怒ってたけど(場所が高すぎて階段がきつい…)、結果として、このホテルに泊まってとても良かったです。トレッキングで3泊した中で、この宿が一番良かった。それに何より、素晴らしい出会いがあったから…
ゴレパニの中でも高い場所にあるので階段上るのが大変ですが、その代わりプーンヒルに登るのが少しラクになるかも(╹◡╹)
建物の中に入ってすぐ、ナビィさんに促されて宿の女主人と部屋の交渉をします。
マウンテンビューの部屋はナイス、とナビィさんは言うけど1,500ルピー(1,500円)。バス、トイレ共有の普通の部屋は600ルピー(600円)。
一応マウンテンビューの部屋を見せてもらうと、確かに美しい山が部屋の窓から見える。
でもね、12月にこの部屋に泊まる意味はあまりない。
なぜならマウンテンビューの部屋に泊まったって、部屋から山を眺めてる余裕なんかないから!どの部屋にも暖房がついていないので、寒くて部屋にはいられないから!
宿泊者は、ホテル唯一の暖房器具、薪ストーブが置いてある食堂に集まってます。そこからみんな動かない。部屋にいると凍えそうだよ!
とりあえず600ルピーの部屋に決めました。
部屋の鍵は南京錠
600ルピーの部屋はこんな感じです。
部屋には棚が1つ置かれています。棚の下に毛布が収納されてます。
荷物を置いたら先にシャワーを浴びることにしました。夜になるともっと冷えそうで怖い。幸いこのホテルにはガスのホットシャワーがあったので、シャワーは熱くて最高でした。
共同のシャワールーム。各階に1つです。
シャンプーを持ってくるのを忘れました(((;゚Д゚)))生まれて初めて、石鹸で髪の毛を洗いました…。石鹸やタオルなど、持参しないとダメです。
このバスルームに洋式トイレもついてました。
トイレは別にもう1つありますが、洋式ではありません。トイレットペーパーもありません。
Wuウーさんとの出会い
ホテルの部屋には暖房がなく、石鹸で髪の毛を洗った後は薪ストーブの前で暖を取りました。あ、ドライヤーはもちろんありません。
息子は元気いっぱい。奥の2人は中国人のWuウーさんカップル。私たちがホテルに到着したとき、もうストーブ前でくつろいでました。
2人はそれぞれスマホを見ていて、私たちとは特に言葉を交わしませんでした。
ストーブは時々扉をあけて薪をくべます。
ナビィさんがストーブの世話をしてくれてます。色んな人が順番に火の様子を見ます。
みんなスリッパに履き替えて、雪で濡れた靴をストーブで乾かしてます。
ストーブガードのような柱には、タオルなどもかけて乾かしたりできます。時間帯によっては、ストーブの周りは争奪戦です。
食堂はとても広いです。が、空いてます。シーズンの10〜11月はもう少し人がいるのでしょうか?立地が良くないから(高い場所にあるから?)人があまり来ないのでしょうか?
食堂の一角にレセプションがあります。最初に、カウンターの中にいた女主人と部屋の交渉をしました。
食堂からちょっと部屋に戻ろうとした時、食堂のドア付近でウーさんが突然私に英語で話しかけてきました。
「Plan?」「Your plan?」
私たちのトレッキングのコースを聞いてるのかと思って、早朝にプーンヒルに登ってからタダパニ に行く予定、と答えました。
ウーさんは「僕たちと同じルートだ」「一緒になるかもね」のようなことを言いました。
私たちに無関心なのかと思っていたので、突然話しかけられてびっくりしました。
ウーさんは無表情だし欧米人のようなコミュニケーションも取らないけど、私たちのことをちゃんと気にかけてくれてたのか。言葉を交わしたのはわずかでしたが、嬉しかったです。
食べることができない…もしかして高山病?
ネパールでは料理が出てくるまでとても時間がかかるので、夕食も早めに注文しておきます。ここでも全てナビィさんが私たちの注文を取り仕切ります。
「ナビィさんはご飯どうするの?」と聞いたら、みんなが食べ終わった後で食べる、そうです。
泊まる部屋は、ポーターさん専用ルームがあるようです。
私が注文したヌードルフライズベジタブル500ルピー(500円)
息子が頼んだマッシュルームカレーライス680ルピー(680円)
昼食も軽かったし、その後3時間歩いたからお腹空いてるはずなのに、私は一口も食べれなかった。食欲がない、というか食べ物を受けつけない、というか…
食べれない分ひたすら飲み物を飲みました。ジンジャーレモンティー(130ルピー)を頼んだ後はホットウォーター(1ℓ200ルピー)を頼んで、持参したティーバッグで紅茶を何杯か飲みました。息子は私の分も「うまい!うまい!」と言って平らげました。
これ、高山病?
地球の歩き方には「初期症状は、頭痛、動悸、食欲不振、吐き気、不眠、呼吸困難」て書いてある。最初の3つが該当してる!眉間がズキズキして痛い。私、ずっとハアハア言ってるよ。
何か食べないと死ぬのでは?と思って、持参してたチョコレートを食べました。チョコは食べれる。食べて元気にならなきゃ(>人<;)
それにしても情けない…忙しくて体づくりをする時間がなかったとは言え、もう少し体力あると思ってた。でも、もう、明日タダパニまで5時間もトレッキングするなんて考えられない。
私「ごめん…明日、山を下りよう。トレッキング続ける自信がない…」
息子「ええー!せっかくここまで登って来たのに」
私「明日、今日来た道を戻ろう。本当にごめん」
息子「そんなあ…せめて違う道から下りたいよ〜」
こんな会話をしてる私たちに、ナビィさんが明日の予定を告げます。
「プーンヒルに登るから5:00に食堂に集合な」
ゴレパニに来たらプーンヒルに日の出を見に登るのが定番です。ゴレパニは標高2,874メートルですが、プーンヒルは3,210メートル。1時間ほどかけて登ります。そしてプーンヒルから下りてきてホテルで朝食、その後タダパニ へ向けて出発します。
息子は12月19日の日の出の時間を調べて、6:57だから5:30集合でいいのでは?と交渉しました。ナビィさんはその時間で納得して「絶対、遅れるなよ。5:30だぞ!」「明日のために早く寝ろよ」と何度も私たちに声をかけました。
私、行けないよ、きっと…と思いましたが、とりあえず言われた通り、明日のために早く寝ることにしました。そしてナビィさんは、5:30には起きてませんでした…
ネパールの夜のルール
できれば寝るギリギリ直前まで、部屋には帰りたくない。寒いから。
薪ストーブのそばにずっといたい。WiFiも食堂じゃないと繋がりません。
でもウワサに聞いてたけど、夜のストーブはポーターさんたちの場所。
雰囲気的にトレッカーたちは部屋に戻り、ポーターさんたちにストーブ周りの場所を明け渡します。
ポーターさんたちは、いろんなおしゃべりをしています。盛り上がってます。
9時くらいには食堂の電気が消えましたが、ポーターさんたちは暗闇の中でおしゃべりを続けています。
語り合ってるポーターさんたちは、なんだかいい雰囲気でした。
ネパールのブランケット
高山病疑惑の私は、こんな寒い部屋で眠れるのか不安でした。
Bikashさんは「ブランケットがあるから寝袋はいらないよ」、と言ってたけど本当?
部屋にある棚の中に、毛布が2枚入ってましたので引っ張り出して布団の上にかけると…あれ、あったかい!
寝るときはペランペランのスポーツウェアに着替えたんですが、この毛布をかけるととても暖かくて熟睡できました。Bikashさんの言ってたことは本当だった!とても暖かい!
翌朝は5時に起きましたが、熟睡できた私は元気になってました。
登れるかも。歩けるかも。
この毛布に感動した私は、翌朝ネパール人の女性にブランケットがとても暖かかった、と話をしました。女性は誇らしげにネパールブランケットの話をしてくれました。
ありがとう、ネパールブランケット。
でもこのせいで、翌日の夜、ナビィさんと大げんかします…