ビジネスクラスで行く 大人の世界一周 とSFC修行

子育て終えた49歳。体力・気力・知力に自信がないけど、世界一周に出ます

親子で行くヒマラヤトレッキング Day 1

ポーターのナビィさん(30歳)登場

3泊4日のトレッキング中、ポーターさんと一緒に行動することになります。

どういう感じになるんだろう…??でした。

出発の日の朝、ナビィさんとホテルのロビーで初対面。英語でスラスラ話しかけてきます。

「はじめまして」「よろしく」みたいな感じでお互い穏やかな感じでスタートしました。

初日は、少しずつお互いのことを聞いたりしながら、いい距離感でトレッキングできました。

気を遣ったりして疲れないかなと心配したんですが、大丈夫です(╹◡╹)

ナビィさんは30歳。奥さんと10歳の女の子と6歳の男の子がいます。精悍な顔立ちの山の男?と思えましたが、いろいろ難点が…(あとで大ゲンカします。私と)

軽くルートの確認をして、朝7:30出発。のはずが、なんかグズグズしてて(ジープの運転手さんがトイレに行って帰ってこなかったり…ジープに乗ってからも運転手さんの家に寄ったりして)8:00ようやく出発。

最初にジープで3時間かけてウレリという場所まで行きます。

ちなみに山に必要ない荷物はホテルで預かってもらえます。

立派なジープ。私たち親子とナビィさん、運転手さんの4人で乗ります。しかしジープ1台7,000ルピー(7,000円)は高い。

トレッキングルート

日本では、「地球の歩き方」しかトレッキングルートの載ってるガイドブックが見当たりません。なので、ひたすら地球の歩き方を読んで(+ネット情報)でルートの研究しました。

ルートを研究してると、ゴレパニとガンドルンに行ってみたいと思いました。ピンク色のルートです。本格的なアンナプルナトレッキングはオレンジ色のルートで、2週間くらいかかります。

ピンクのルートは、本来4泊5日かかります。でも素人の私たちは、がんばっても3泊4日が限度…山小屋に宿泊したことも一度もないし、12月は雪も積もってるので不安でいっぱい。悩んでた私にBikashさんはウレリまでジープを使うことを勧めてくれました。

ジープで行くのは「ヒレ」までが一般的ですが、その先の「ウレリ」まで行けば初日にゴレパニまで歩けるので、1日短縮できます。これなら地球の歩き方で4泊5日で紹介されてるピンクのコースを3泊4日で行けます(╹◡╹)

ウレリまでのジープは、かなりのアトラクション

出発してしばらくはのどかな山道を走ります。

出発して1時間。急にここで止まるの?と思ったら

トイレ休憩でした。トイレは、うーん…という感じのネパールのトイレです(╹◡╹)

ここのトイレには「TIP」と書かれた箱があって、ちゃんとお金を入れるようナビイさんに言われました。トイレは、ここを過ぎたらトレッキングを開始してお昼ごはんのお店に入るまで無かったです。

トイレ休憩から30分ほどでナヤプルに到着。

ここはトレッキングの許可証のチェックポイントがあります。

ナビィさんが手続きをしに行ってくれます。ポーターさんがこういうこともやってくれるのか。

チェックポイントの周りにはたくさんお店があります。トレッキングに必要なものが調達できます。衣服もトイレットペーパーも売ってます。

だんだん道が細くなっていきます。

岩がゴロゴロある場所を通って、全員が車の中でポンポン跳ねたり

水の中(川?)をバッシャンバッシャン渡ったり

断崖絶壁を走ったり、いろいろ激しいドライブでした

ドライバーさんの運転技術は確かでした。ポカラのホテルを出発して3時間でウレリに到着。

Bikashさんには4時間かかると言われてましたから、スピードも早かった!?

地獄の道 ウレリからゴレパニへ

ジープから降りてトレッキングに出発!11:00でした。

気持ちいい山道を登って行きました。ナビィさんは少し距離をおいて後ろから登ってきます。

私と息子はおしゃべりしながら気楽に歩きました。

11:50ランチ休憩。

道沿いにお店はちょこちょこありますが、ナビィさんが指定したこのお店で休憩します。

私たち以外お客さんはいませんでしたが、あとでもう一組入ってきました。

息子はチキンカレーライス(550ルピー)、私はエッグフライドライス(430ルピー)を頼みました。どちらもおいしかったです。

ナビィさんがメニューを持ってきて、注文も伝えてくれます。

食後、地獄が待ってました。

40分ほどのランチ休憩の後、12:30に出発。

しばらくは、のどかな道が続きますが…

雪です!昼食後、歩き始めて1時間くらいでしょうか。

道の真ん中に、牛がフツーにいます。

通るとき、ナビイさんが助けてくれました。たまに牛も襲ってくるらしいです。

上り道がきつい…私、脚が上がらなくなってきました。とにかく上り道が無理…

はあー、はあー、って大きく息を吐いてゆっくりなんとか進めるけど…きつい…

よろよろ、フラフラ歩く私を置いて、男2人は進んで行きます。

息子は全く疲れを見せません。大学が山の上にあるので、重い教科書の入ったリュックを背負って毎日山登りしてるようなものです。余裕です。

死ぬ…これ以上歩けない…

時々座り込んでしまうけど、先に進まないと日が暮れてしまうので、泣きながらまた歩きます。

「なぜ来たの?なぜ来たの?」「なぜ来ちゃったの?なぜ来ちゃったの?」

「帰りたい!帰りたい!」「もう帰りたい!もう帰りたい!」

頭の中はそんな言葉ばかりがグルグル回ってました…

昼食後歩き始めて3時間くらい経った頃、ゴレパニの町の入り口に到着。

私の思考は停止していて、体は半分死んだみたいにフラフラでした。

つ、着いた…?やっと…着いた?

トレッキングの宿泊先

山で泊まったことのない私は、どんなところに泊まるのかとても不安でした。

ネットでいろいろ調べてある良さげなロッジを見つけたので、朝ホテルでナビィさんに「ここに泊まりたいです」と伝えました。1泊600ルピー(600円)でガスのホットシャワーも使える。なんてったって泊まった日本人の方のコメントがいい。安心!(╹◡╹)

が、ナビィさんは渋い顔になって、「うーん、もっといいホテルがあるよ」「いいホテルを知ってるから!俺に任せて!」

みたいな感じで、私が泊まりたかった宿には否定的でした。

えー…、ここに泊まれないの?

私はネパールのトレッキングのルールがよく分からないし、泊まる場所は現地のポーターさんの意見に従ったほうがいいのかなと思ったので、ナビィさんに従うことにしました。

しかしナビィさんのオススメの宿は、ゴレパニの町に入っても全然たどり着かない…そして、私が泊まりたかったロッジの前を通り過ぎる。

ここに泊まりたい。もうこれ以上歩きたくない。お願いここに泊まらせて。

と、ナビィさんに目で訴えたけど、どんどん先に進んで行く。…どこまで行くねん、もう歩けないんやけど。私、死にかけなんやけど。

はぁーっ、はーっ、とフラフラになりながらナビィさんの後をついて階段を上るけど、全然着かないじゃない。どこまで階段上るねん!死ぬ…

ナビィさんオススメの宿は、ゴレパニの一番高いところに建ってました。

30分近く階段を上ってやっと着いた時、私は心も体も壊れかけてました。

眺めは確かにいいけど…、もう一歩も動けない…(>人<;)

でも、このホテル素敵な出会いがあったんです。Day1の夜に続きます